こんにちは。津川拓真です。
僕が免許を取得してからはや一年が経ちますが、東京で車の免許を持っていると何かと重宝されるものですね。最近では、作品の中の車のシーンのために車を借りて、撮影なんてこともありました。
そこで、今回は、実際、車の中のシーンってどうやって撮ってるのということに着目して、書こうと思います。
車の中のシーンの撮り方として大きく以下の4つに分けて話そうと思います。
- 予算なし(カメラのみ)
- 低予算
- 予算がそれなりにある
- グリーンバックある
✔︎予算なし(カメラのみ)
From.H作品である『時計の針は戻せない』では、車の中のシーンがありますが、これはこの方法を利用して撮影しています。この方法は、車の移動中は、基本的にフロントからの撮影を行わず、後ろから撮影する方法です。

↑このシーンは、後部座席にカメラマンを配置し、後ろから切り返し撮影を行ったものです。よく映画で見るフロントからの映像は撮れませんが、安定して撮影ができます。

↑この写真は先程の写真のシーンとは違うシーンから切り抜いたものです。こちらは先程と違って、前から撮っています。この角度から切り返し撮影を行うには車を停車させる必要があります。なぜなら、この角度から撮ることは走行中も可能ですが、逆からのカットバックは運転席側から取ることになるので不可能です。なので、脚本の設定を工夫して、信号停車中や、一時停車中という設定を作り、車を停車させることで、この角度からの切り返し撮影も可能になります。
✔︎低予算
二つ目の方法は、車載カメラ搭載用の固定器具を使う方法です。ですが、この方法のデメリットを先に述べておくと、レンタカーではできません。固定具を車のダッシュボードにシールで貼る必要があるからです。
ネットでよく、車載カメラのカメラを固定するための固定具がありますが、こちらを切り返し撮影を行う場所に取り付けます。そして、そこにカメラを固定し、撮影することで、正面からの撮影も可能になってくると思われます。ですが、この固定具がアクションカム向けのものであるため、一眼にどれほど耐えうるかは未知数です。
✔︎予算がある
3つ目は牽引車を使う方法です。

これが牽引車です。見ての通りかなり大掛かりで、予算もかかります。プロの現場でよく使われる手法です。
✔︎グリーンバックがある
グリーンバックをお持ちのあなたは、より効果的に車の中のシーンを撮影できます。これは、窓の外の風景をグリーンバックにして、後ほど合成する方法です。

そして、こちらの人は、窓を開けて、風を受けながら走っているかのように演出するため、車外から風を顔に当てています。そして、画像だとわからないとは思うのですが、車の下のに、石と木の板を使い、てこの原理で車に上下の振動を与えています。そうすることで、車の微細な揺れを表現でき、よりリアルな映像になります。
参考にしたYouTubeのリンクを貼っておきます。(英語です)
また、この動画では、さらに撮影する時間を夜にしたり、雨のシーンにしたりすることで、
より幅広い演出方法を紹介しているので、ぜひどうぞ。
いかがでしたでしょうか。車の撮影、簡単そうに見えて、めっちゃ大変ですよね。ぜひ、車の中のシーン撮りたいよという方、参考にしていただければ幸いです。
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